ポロポロと涙を流している私を天眞は見つめ、そして少し申し訳さそうに話を続けた。


「だが、此方が希望していた日にちには帰れそうにないと…元々一年契約の航海らしくて早くてもあと半年は帰れないと云われた」
「…」
「だから式は其れまで延期したいと…俺の勝手な要望なんだが。でも凛子が式を挙げる事を愉しみにしている様子を見ていると不確かな情報のままで社長の事を云う事が出来なくて…其の、変に期待を持たせるのも可哀想だと思ったから中々切り出せなくて今日までズルズルと延ばして来てしまった」
「…」
「詳細が解った今日、凛子に全てを話そうとした途端に──あの訳の解らない暴挙だ」
「ご、ごめん…っ、あ…っ」

ユサユサと揺すられる度に涙と喘ぎ声が漏れる。

「まぁ…誤解とはいえ浮気を疑った凛子があれ程に暴れるとは…本当におまえは俺の事が好きなんだな」
「ぁっん、あ…す、好き…だよ」
「んっ、そっか」

私の太ももを持ち上げ結合をグッと深くした反動でビクビクッと体が反応した。

何度もイカされほとんど麻痺している分、とても敏感になっていた。

「あ…やぁ…んっ、んっ…!」
「はぁ…凛子…俺はおまえ以外の女なんて女とは思えないんだよ」
「ん、んぁ…」
「例えおまえ以外の女と居たって俺の頭の中にはおまえしか居ないんだよ」
「ん、んっ」
「浮気したと思われて嫉妬されるのが嬉しい男もいるのかも知れないが──俺は違うぞ」
「…っあ」
「こんなに愛していてもまだ浮気する様に思われているだなんて考えたら酷く苛つくんだよ」
「あぁぁっ、ひゃあ…んぁっ」
「まだ俺の愛し方が足りないのかと情けなくなるんだよ!」

パンパンッと速い速度で腰を振られるとあっという間に天眞のモノを締め上げてしまう。

「あ、あ、あっあぁぁぁぁぁぁっ」
「ふ…くぅ───」

もう何度目か解らない射精。

ドクドクッと私の中に流し込まれる其の生温さは変わらずに私の中をギッチリと満たした。

「はぁはぁはぁ…はぁ、はぁ…」
「ぅ…っ…ごめん…ごめんね…天眞ぁ…」
「はぁはぁ……もう、いい」
「…私…私もう…天眞の云う事しか…信じない…」
「…」
「天眞が…私の全て…だから……もしも私の事を裏切ったなら…ちゃんと其の口で『裏切った』って云って」
「…」
「其の時は私……今日みたいにまた頬をビンタするからっ」
「……阿呆か」

天眞のモノが中に挿入ったまま私は天眞にギュッと抱かれた。

「天眞…?」
「仮に…俺がおまえを裏切る様な事があれば…ビンタじゃなくていっその事殺せ」
「!」
「おまえを裏切ってまで俺は生きていたくない。だったらおまえに刺されて絶命する方がマシだ」
「や、やだよ…天眞を殺すなんて」
「あぁ、俺だっておまえを殺人犯になんかにしたくないからな。だからそんな事はあり得ない話なんだ」
「…」

天眞の話は物騒で時々ついていけなくなるけれど、だからこそ信じられると思った。

天眞が私や父の事を想って色んな処で動いている事を知って、益々天眞の事が愛おしくなった。

「という訳で、式を挙げるのは少し先にしたいんだが」
「うん…勿論賛成よ」
「そうか、物わかりがよくて助かる。散々調教した甲斐があったな」
「ちょ…調教された訳じゃないからっ!調子に乗るんじゃないわよ」
「なんだ、まだまだ元気だなぁ凛子」
「えっ!」

そして私に向けられた見慣れた悪い事を考えている黒い笑顔。

「そうか、まだ元気か~そうかそうか」
「や…あ、あの…もう…もう…ね?」
「本当俺好みに育ってくれて嬉しいよ、凛子」
「~~~~!!」


結婚式なんか挙げなくたって私はもう天眞の妻としての役目を充分過ぎる程に全うしている様な気がしてならなかったのだった──




1ase
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