──もうどのくらい時間が経ったのだろう



「はぁ…大方そんな事だろうと思った」
「…」
「何故そんな処で悪戯心を出すんだか。だから知らなくてもいい事を知ってこんな目に遭うんだ」
「…」
「おい、訊いているのか?凛子」
「……訊ぃて…ぃま──んっ!」

グッと奥深くに擦れた瞬間ビクッと体が撓った。

「なんだ…まだ締め上げる余裕があるか」
「ゃ…っ、ん…もぅ…もう…」

私の中に挿入ったままの天眞のモノは全然萎える様子がなかった。

目の端に見えた時計の針は日付が変わろうとしていた。

(もう…もう三時間以上…経ってるのに~~)

調教だのお仕置きだのという名目で始められた天眞主導のセックスはいつも以上に酷い甚振られ様だった。

(あ、あんな事や…こんな事…や…いやぁぁぁぁ!)

思い出しただけでも恥ずかしい事ばかりをさせられた三時間だった。

恥ずかしい行為の合間合間に今日私が起した行動の全てを自供させられ、そして天眞は盛大に呆れた。

「確かに会社が大きくなっていた事は事実だが、早乙女の全盛期の頃と比べればまだ遠く及ばず。俺は早乙女の時と同様か其れ以上になった時に凛子には伝えようと思っていたんだ」
「…」
「以前の様に凛子をお姫様みたいに扱えるようになる其の日まで…今はまだ其の時ではないと思っていたから云わなかっただけだ」
「……」

(そうだったの…別に隠していた訳じゃなかったんだ)

ヌチャヌチャと音を立てて私の中を行き来する天眞のモノが心地よい振動となって私を揺らす。

「其れと── おまえが俺の浮気相手と誤解していたあの女性だが…あの人は北海道にある坂井水産という会社の幹部だ」
「え…さかいすいさん?」
「社長──凛子の父親が乗っているマグロ漁船の元締めの会社だ」
「! お父様の?!」
「あぁ、実は結婚式を挙げると決めた時から社長の居所を探していた。社長にも式に出席してもらいたいと思ったからな」
「…天眞」

(嘘…まさかそんな事を考えてくれていただなんて)

「社長が乗った漁船の会社を突き止めて連絡を取る様になってちょくちょくあの女性幹部とやり取りをする様になった。社長が乗っている漁船と連絡を取るには衛星回線を使わなくてはいけないみたいで、其の手続きやなんやらで色々大変だったんだ」
「そう…なんだ」
「やっと諸々の手続きが済んでたまたま今日此方に来る用があったからと彼女の宿泊しているホテルまで出向いたんだ。そうしたら今丁度漁船がケープタウンに停泊しているらしくて直接社長と話せるという事でパソコンのある彼女の部屋に行ったんだ」

(…そ、そうだったんだ)


全ては私のために…


お父様のために…


「で、お父様は?」
「あぁ、とりあえず健康に問題はないそうだ。すっかり船での生活にも慣れ毎日大変だけれど充実した時間を過ごしているそうだ」
「よ…よかった~~」

急に目頭が熱くなり、気が付くとポロポロと涙が流れていた。

1ase
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